海上自衛隊岩国基地は4日、試験内容を事前に受験者に伝えた幹部隊員ら2人の懲戒処分を発表しました。
停職6日の処分を受けた第31整備補給隊所属の3等海尉(40代・男性)は、隊員の練度を評価・判定する年1回の「技能検定」の試験官でしたが、検定前の去年11月、担当する受験者42人全員に試験問題が容易に特定できる資料を配布しました。
「検定問題の範囲が漏洩している」との匿名の情報提供で発覚したもので、3等海尉は「低得点者が出てしまうおそれがあり、受験者を助けてやる必要があると考えた」と話しているということです。
また第31航空群司令部に所属する2等海曹(40歳・男性)は2010年8月頃と2012年~2017年頃、当時所属していた職場等で複数の部下隊員に対し、尻を蹴る暴行などを行ったとして停職5日の処分を受けました。
2022年の特別防衛監察で発覚したもので、2等海曹は「指導の意図で行った」と話し、被害者には謝罪をしたということです。