北海道の大自然に暮らす男性の人生を写真に収めました。
周南市出身の写真家・林忠彦さんにちなみ写真文化の振興を図る「林忠彦賞」に奥山淳志さんの写真集が選ばれました。
（周南市 藤井律子市長）
「奥山淳志さんの「BENZO ESQUISSES1920-2012」に決定いたしました」
ことしの林忠彦賞に選ばれたのは、岩手県に住む奥山淳志さんの写真集「BENZO ESQUISSES 1920-2012」です。全国78点の作品の中から選ばれました。
北海道の大自然で1人で暮らしていた井上弁造さんが亡くなるまでの14年間を撮り続けた127点が収められています。
戦争などを理由に画家になる夢が叶わなかった弁造さん、写真集には弁造さんの生活や弁造さんが描き続けた多く作品が写されています。
選考では「弁造さんが遺した絵を通して彼の心情や思いを読み解いていこうとする斬新な表現」「写真集には詩情豊かでポエジーな雰囲気が漂う」と評価されました。
奥山さんは「この賞を授けてくださった審査員の先生方、そして今も僕のそばにいてくれる井上弁造さんの魂に感謝いたします」とコメントしています。
林忠彦賞の授賞式はこれまで東京で開かれていましたが林忠彦賞を地元に周知したいということから今年は来月20日に周南市の遠石会館で行われます。
記念写真展は、来月20日から周南市美術博物館で開かれます。
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