低気圧や前線の接近に伴い、きょう5日(火)の県内は、強弱を繰り返しながら雨が降り続く所が多くなりました。
二十四節気の「啓蟄」…虫たちが冬眠から目覚めて穴から出てくる頃、という意味ですが、まだ穴に閉じこもっていたくなるような、冷たい雨の一日でもありました。
この雨を降らせた低気圧や前線は、夜中で西日本を通り過ぎ、6日(水)朝には東に去っていく見込みで、県内は、6日(水)未明頃には、まとまった雨雲は東に抜けていきます。
ただ、日本海沿岸は、海からの湿った北東の風がしばらく吹き付けやすいことで、県北部や西部は少し天気の回復が遅れ、午前8~9時頃まで細かいにわか雨が残る所もありそうです。
雨が完全に止んだ後も、なかなか雲が取れにくく、日差しのぬくもりは期待薄で北風の冷たさが身に染みる状況が続きます。引き続き油断せず、重ね着、厚着等は心がけて過ごしましょう。
また、湿った空気が充満する中、瀬戸内海を中心に濃霧のエリアが、6日(水)午前にかけて広がりそうです。船舶など、高波とともに視界不良にも十分ご注意ください。
また、雨上がり、ということで、まだまだ飛散最盛期のスギ花粉も、多くの所で「非常に多い」飛散になる、とみられます。北風が吹きやすいことで、特に風下側にあたる瀬戸内側ほど、大量飛散も心配されます。入念な花粉対策も心がけて過ごしましょう。
今後は天気は小刻みな変化で、木曜日は晴れ間が期待できますが、金曜日は気圧の谷の通過で、やや不安定な空模様…一時的な雨に注意が必要です。
週末は、また少々強い寒気が流れ込むことで、土曜日は日中の気温でも1桁止まり、日曜日は朝に氷点下の冷え込み…と、まだまだ冬の装いが欠かせない寒さが続くでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)