きょう7日(木)の山口県は、日中は柔らかな日差しが届いた所が多くなり、風が落ち着いたぶん、心地よさを感じる時間もありました。
しかし、この落ち着いた天気は長く続きません。気象レーダーを見ると、九州の西から徐々に、まばらな形ながら雨雲が迫りつつあります。
今夜の予想天気図では、朝鮮半島付近に等圧線がゆがんだ部分があります。
ここは、上空に強い寒気を伴う低気圧が発生しつつある状況で、この低気圧が県内のすぐそばを通過していくことで、今夜遅く~あす8日(金)朝頃にかけて、ごく一時的ではありますが、所々でにわか雨がありそうです。
上空に寒気が入ることで大気の状態が不安定になり、明け方頃をピークに発雷確率もやや高くなります。小さな雨雲ながら急発達するおそれもあり、雷や突風、強い雨などに注意が必要です。
念のため、今夜はお休み前に、家の周りで風で飛びやすいものはないか、など、確認作業を行っておくと良いと思います。
8日(金)日中は寒気を伴う低気圧は通り過ぎて、不安定な天気は解消し、日中はしっかり日差しが届く所も多くなりそうです。しかし、今度は県内付近は等圧線が縦じま模様の冬型気圧配置に変わっていくことで、午後ほど、再び冷たい北よりの風が吹きやすくなり、グッと寒さが増していきます。
ただし寒さが増してきても、引き続き、スギ花粉は飛散最盛期。
強まる風でスギの木の枝が揺らされることで、大量に飛びやすくなる恐れがあるため、寒さとともに花粉への対策も入念にお願いします。
土曜日は日中の気温でも10度に届くかどうか微妙な、冬の寒さの一日。また、晴れ間が出るところは多いものの、日本海側ほど一部、時雨模様のにわか雨の可能性もあります。
日曜日は朝の底冷えが厳しいものの、昼間は日差しのぬくもりが少し戻りそうです。
週末にかけては、まだ粘りを見せる冬の寒さで体調を崩さないよう、十分気を付けてお過ごしください。
週明けはぐずつく天気ですが、気温は上昇傾向で、来週は「春」を肌で実感することも多くなっていきそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)