山口県岩国市に住む無職女性(60代)が7日、年金の払い戻しを騙る還付金詐欺の被害に遭い、現金約142万円を騙し取られました。
岩国警察署によりますと、7日午前10時頃、女性宅の固定電話に「日本年金機構のタカハシ」を名乗る男から「年金の払い戻しがある」「払い戻し手続きは今日が最後」「ATMで操作できるよう、コールセンターに話をしている」などと電話があったということです。
話を信じた女性は岩国市内の金融機関に向かい、携帯電話の通話で指示されるがままATMを操作。「キャッシュカードが古くて手続きができない」等と言われ、3回にわたり相手口座に計約142万円を振り込み、騙し取られました。
女性が8日に自身の口座を確認したところ、「払戻金」が振り込まれておらず、残高が減っていたことから110番通報し、詐欺と分かったものです。
岩国市内では同日、同様の手口で現金約200万円を騙し取られた事案も発生していて、警察は「還付金があるなどの電話があった場合は詐欺を疑い、1人で判断せず警察や家族に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。