去年5月、防府市の自宅に放火したとされる59歳の男の裁判員裁判で、山口地裁は12日、男に対し懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、住所不定・無職の男(59)です。
判決などによると、男は去年5月、母親(当時82歳)や息子(当時31歳)と同居していた防府市鋳物師町の自宅の車庫に火をつけ、木造2階建ての自宅を全焼させました。
これまでの裁判で検察側は「男は電気代を気にせずテレビをつけていた母親に腹を立てて口論になった後、息子とも口論になり、その腹いせに火をつけた」と動機について触れ、「男の意思決定には強い非難が加えられる」などと指摘。
弁護側は「男には発達障害があり自殺願望もあわさって犯行に至った」などと説明していました。
12日の判決公判で山口地裁の安達拓裁判長は、男に対し懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。