山口市の中学校で12日、山口鷺流狂言のワークショップが開かれました。
狂言を学んだ中学生は夏に全国大会で発表をすることになっています。
(山口鷺流狂言保存会 米本太郎さん)
「しびりが起こってゆかれませぬ。あいた、あいた、あいた、あいた」
山口市の大殿中学校で12日、山口鷺流狂言保存会の米本太郎さんが、1年生約100人に狂言の面白さ、奥深さを伝えました。
まず、山口鷺流狂言独特という人が泣くときの演技です。
(米本太郎さん)「いひ、いひ、いひ、いひ、いひ」
(生徒たち)「いひ、いひ、いひ、いひ、いひ」
大殿地区の子どもたちは小学生の頃から狂言に親しむ、全国的にも珍しい地域で、米本さんは「みなさんの体の中に狂言はすでに備わっていて、それが大殿地区の文化」と説明していました。
(米本太郎さん)「みんなの日常そのものが狂言だと思ってください。昼休みとかね、休憩の時間にみなさん騒いで笑ったり遊んだりしていると思いますけれど、その時点で狂言なんです。」
(生徒)「ひと言で言いますと、狂言が好きになりました。」「他にもいろいろな伝統文化とかあると思うけど、ものすごく身近にあって、みんなでできることが本当にいいことだと思います。」
今年8月に下関市で開かれる中学校総合文化祭全国大会に、大殿中の山口鷺流狂言が出演することになっているということです。
この記事の動画はこちらから再生できます