8日に運用停止措置が解除された米軍輸送機オスプレイについて、在日米軍が14日以降に飛行を再開させる方針であることが分かりました。防衛省・中国四国防衛局の担当者が13日午後に岩国市役所を訪れ、市側に説明しました。
去年11月29日、岩国基地(山口県)を離陸した米空軍オスプレイが鹿児島県沖で墜落し、乗員8人全員が死亡した事故を受け、米軍は去年12月7日以降、米国内外の全オスプレイの運用を停止。今月8日に運用停止措置の解除を発表していました。
岩国基地には現在、墜落した機体の僚機とみられる米空軍オスプレイ2機が駐機中で、整備を受ける様子などが確認されています。
関係者によりますと、防衛省は、日本国内のオスプレイの飛行が14日以降に再開されると、岩国市側に伝えたということです。
防衛省はこれまでの説明で、今回の墜落事故の原因は「特定の部品の不具合が発生したこと」とし、具体的な部品名は明らかにしていません。
そのうえで、「オスプレイの設計と構造に問題はない」とし、異常探知システムによる予防的点検と維持整備の頻度増加などの安全対策措置を講じることで、「安全に運用を再開できる」としています。