下関の観光名所・火の山にあるロープウェイの運行が、15日から始まりました。
開業から66年目を迎えるこのロープウェイも今年で最後となります。
事前に乗客の救助訓練などもしっかり行って運行に備えてきました。
15日から運行が始まった火の山ロープウェイは、山麓にある下駅と山頂付近にある上駅をおよそ4分で結んでいます。
火の山の山肌を進むゴンドラからは、「関門橋」や船が行き交う「関門海峡」の景色を 存分に楽しむことができます。
この火の山ロープウェイは、1958年・昭和33年4月に営業を開始しました。
こちらは、1965年の映像です。
まだ、海峡に関門橋が架かっていないのがわかります。
1958年の開業初年度には、最も多い55万人が乗車しました。
その後、運休した年もありますが、去年までに、1342万人余りの人が利用しました。
たくさんの人を楽しませてきた火の山ロープウェイ…。
しかし老朽化などにより今年が最後の運行となります。
(観光客は)
「懐かしい思い出がよみがえる感じで、遠足の時に来た思い出がよみがえりました」
「レトロですごいかわいかった。関門海峡がすごくきれいに見えたので、海の無い県から来ているからうらやましいなと思って」
(下関市観光スポーツ文化部・小林裕記主任)
「是非皆さんに来ていただいて、このゴンドラにありがとうを伝えていただければ」
現在、火の山では、展望デッキやキャンプ場などを再編整備する事業が進められています。
ロープウェイも、スキー場のリフト方式で乗客を運ぶ「パルスゴンドラ」に生まれ変わり、3年後の3月に運行を始める予定です。
現在のロープウェイの運行は、11月10日までで火曜・水曜は定休日となっています。
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