様々な動植物がそれぞれに個性を持ち直接的、間接的につながっている生態系=「生物多様性」を守っていこうと、15日、やまぐち生物多様性センターが県庁内に開設されました。
15日、センターが開設される県自然保護課に看板が掛けられました。
国は去年3月、「生物多様性国家戦略」を改定。
2030年までに陸と海のそれぞれ30パーセントの面積を、健全な生態系として保全する国際目標「30by30」を示しました。
この目標の達成に向け、国は、生物の多様性を保全する「自然共生サイト」の認定を進めていくことにしていて、全国で185ヶ所が認定されています。
「やまぐち生物多様性センター」では、環境保全などに取り組む企業・団体の登録や人的・経済的支援が必要な団体と企業のマッチングなどに取り組んでいくことにしています。
(やまぐち生物多様性センター・木本浩慈センター長)
「行政としても取り組んでいかないといけないが それだけでは足りないので、県民、団体、企業社会全体で守っていかないといけないと思っている」
県内では自然公園や鳥獣保護区など法令などに基づき、県全体の面積の14.2パーセントが保護地域となっています。
現在、山口県内では「自然共生サイト」の認定箇所はなく、2030年度までに7ヶ所の認定を目標とし既存の保護地域とあわせて「30by30」の実現を図っていくことにしています。
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