処分には費用がかかる空き家の家財を売ることで片付けようという「一軒まるごと蚤ノ市」が16日、下関市豊北町で行われました。
予想を上回る人出で、捨てればゴミとなる多くの家財が次の人に受け継がれました。
下関市豊北町の滝部で行われた「一軒まるごと蚤ノ市」。
開始前から100人以上が並び、250人分の整理券は30分もたたないうちに配り終えてしまいました。
「本日このイベントは空き家に残る家財問題、この解決も目的の一つにしています。この一軒まるごとも売りに出ています。」
蚤ノ市が開かれた空き家は、元々はたばこ屋で築70年以上。
残された家財の処分には費用がかかります。
その為、今回は売ることで家財を片付けてしまおうと、空き家のリノベーションなどに取り組む地元のまちづくり会社「たきびれっじ」が、所有者の了解を得て蚤ノ市を開きました。
皿やお椀、おちょこ、それに着物など2,000点以上の家財が100円から2万円で販売され、大幅な値引きも行われました。
「これも売りましょう800円で。」
「丁度自分の手にあって飲みやすい。息子と一杯のめるかもしれん。」
「何か昭和の珍しいものがあればと思って。」
質問)ありました?「扇風機が。あ、つくつく。今こういうのはあまりないからちょっと良いかなと思って。」
「食器これがたくさんありまして、これをどうしようかなというのがあっていいなと思います。利用してもらえればこちらの方もうれしい。」
会場には空き家を活用した駄菓子屋や、キッチンカーによる飲食の提供なども行われ、滝部地区に賑わいも生み出しました。
「久しぶりにこんな人をを見たなと思って。賑やかなのはいいですね。」
「私たちから見たらガラクタというか、これだけの人が必要としてくれてると思ってもなかったので、これだけの人に来ていただいて、地域の人も喜んでくれたので、やって良かったと思います。」
蚤ノ市では1500点を超える家財が売れました。
売上は30万円にもなり、空き家の改装に取り組む「たきびれっじ」の活動資金に充てられます。
空き家や土地については、3人の購入希望者と交渉を進めているということです。
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