株価や金の価格が上昇し、投資への機運が高まる中で巨額の詐欺被害が判明しました。山口県岩国市に住む無職男性(70代)が、SNSを使った金の投資詐欺の被害に遭い、現金1547万円を騙し取られました。
警察によりますと、去年12月28日、男性がスマートフォンでニュースを閲覧していたところ、「投資のアドバイスをします」との表示を見つけたということです。
興味を持った男性は、その表示内容にあった実在する証券会社のアナリストを騙るSNSのアカウントをスマホに登録。その後、紹介されたアシスタントを名乗る人物から約1か月間、SNS上で株投資に関する指導を受けました。
その後、ことし1月18日にアシスタントから「株投資は不安定です。金口座の開設をご案内します。必要なアプリをダウンロードしてください」などと金への投資を勧められ、男性は金の投資運用をしてもらえるものと信じ込み、2月19日までの間、13回にわたって指定された口座に計1380万円を振り込みました。
さらに、アプリ上で収益があるように表示されていたことから男性が引き出しを申請したところ、「手数料が必要」などと言われ、167万円を振り込み、計1547万円を騙し取られました。
他人の投資詐欺被害の報道を見た男性が3月8日に岩国署に相談し詐欺と分かったもので、警察は「投資を装ってSNSでお金を要求するのは詐欺の手口」と注意を呼び掛けています。