きょう27日(水)は、5日ぶりとなる晴天となりましたが、晴れのエリアはあまり広くはなく、県内の西には、前線や低気圧の大きくまとまった雲が控えています。
この雲が進んでくることで、再び天気は下り坂です。
また、大陸北部では、低気圧の渦巻く雲ともに、強い風で「黄砂」が巻き上げられる、黄土色に映る部分もみられます。この黄砂が、天気の崩れのあとにやってくる見通しです。
まず目先は雨、そして、その先の黄砂…それぞれ、少々強いインパクトのあるものになります。
あす28日(木)は次第に雲の厚みが増し、昼前後から雨が降り始め、時間とともに雨脚が強まりそうです。
低気圧の発達に伴い、一時ザーザー降りとなったり、強い突風の心配もあります。
特に九州と四国の間、豊後水道を通って入ってくる南寄りの風によって、湿った空気がたくさん送り込まれ、県中部、東部ほど雨が激しく降るおそれがあります。
傘を差してもびしょ濡れになることもあるため、できれば、早め早めの帰宅を心がけたり、雨風が強まる時間は屋内で過ごせるように、行動計画を練っておきましょう。
雨雲は、29日(金)の明け方頃までには東に抜け、その後は順調に天気は回復しそうですが、雨上がりとともに、大陸で巻き上げられた黄砂が日本列島へと飛来してくる予想。九州から北海道に至るまでかなり規模の大きい黄砂飛来となりそうな雰囲気で、県内など西日本はやや濃度の高い黄砂となる可能性もあります。
車がかなり汚れたり、洗濯物の外干しも難しいほど、そしてアレルギーをお持ちの方や、花粉症の症状で悩んでいる方のさらなる症状の悪化も心配なレベル、とみられます。
いろいろ辛いところではありますが、この見通しを踏まえた上で可能な限りの対策を心がけて頂ければ、と思います。
今週末も黄砂が漂い続けて霞む空が続きそうですが、天気は晴れたり曇ったりで、日中の気温は20度超え、と春爛漫の暖かさになる見込みです。
各地でサクラの開花は順調に進みそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)