下関市の造船所で建造が進められていた新しい捕鯨母船・関鯨丸が完成し、会社側に引き渡されました。
新しい捕鯨母船・関鯨丸は、東京の捕鯨会社・共同船舶がおよそ75億円をかけ下関市の旭洋造船で建造を進めていました。
船の操舵室で行われた神事では、神職が祝詞をあげて航海の安全などを祈願しました。
日新丸に代わる捕鯨母船・関鯨丸は、全長がおよそ113m、総トン数は9300トンで、航続距離はおよそ1万3000km、南極海に行くこともできます。
国産の捕鯨母船の建造は73年ぶりという事です。
調印式では共同船舶の所英樹社長らが証書に署名し、関鯨丸が共同船舶に引き渡されました。
(所英樹社長)「沖合母船式捕鯨を未来永劫に続けること。関鯨丸ができたことによって最低でも30年はこれから続けていける。出来ればその次もその次も。旧日新丸の方から様々な機器を本船に移設しています。移設という作業がありましたので、途中で一部の壁に穴を開けて大きいものを入れていくとか様々な工程上の苦労があった。」
関鯨丸は保冷設備として使用するリーファーコンテナを積みこむため、沖合人工島・長州出島へと向かいました。
4月3日には、関係者向けの船内見学会も予定されています。
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