新たに建造された捕鯨母船・「関鯨丸」。5月の初めて航海を前に下関市で関係者を集めた船内見学会が開かれました。
新しい捕鯨母船は全長およそ130m、3月29日、市内にある旭洋造船から捕鯨会社・共同船舶に引き渡されました。
(石﨑記者)
「ここに設置されているのは、貨物船に積み込まれる20フィートのコンテナです。関鯨丸では、解体したクジラの肉を保管する冷凍庫として使用します」
前の捕鯨母船・日新丸では、冷凍庫は1つでしたが、40基のコンテナを冷凍庫として使用することで肉の量によってコンテナの稼働数を変えられるため省エネになり、さらに、温度管理もしやすくなることから品質の向上にもつながるという事です。
乗組員の居住スペースは、定員は100人ですべて個室となっています。
(石﨑記者)
「こちらは、捕獲したクジラを引きあげるスリップウェイです斜面の角度は18度、これまでよりも緩やかになつています」
現在、獲っているニタリクジラやイワシクジラよりもさらに大きな70トン級のナガスクジラも引き上げられるようになっています。
共同船舶では経営基盤強化のためにも新たに大型クジラの捕獲枠が設けられることに期待を寄せています。
(共同船舶 稲芳久常務)
「あくまでも希望は大型鯨を捕って生産していきたいと考えているのは当然関鯨丸を作ったのもそういういきさつ」
関鯨丸は、5月21日に下関を出港し東京を経由して、その後、東北や北海道沖でクジラを捕獲します。
(共同船舶 稲芳久常務)
「今回RORO船とコンテナ船と捕鯨母船をミックスした形である意味実験的な船新たな流通先を探しながら新たな層、若い世代や外国人観 光客に今までの価値とは違う鯨を提供出来たら」
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