昨年度の米軍岩国基地周辺の騒音測定回数が、滑走路沖合移設(2010年)後、最多となったことが4日、分かりました。市民からの苦情件数は過去最多でした。米空軍機の展開などが影響したものとみられます。
山口県岩国市の集計によりますと、昨年度、米軍岩国基地北側で測定された騒音(70db以上・5秒以上)回数は9978回、南側では11469回で、滑走路沖合移設後で最多となりました。(2022年度 北側7725回・南側9259回2021年度 北側9148回・南側10809回)
また、岩国市が受け付けた基地関連の苦情件数は8108件で、過去最多となりました。
岩国基地では2010年の滑走路沖合移設後、2018年に米海軍空母艦載機部隊が厚木基地(神奈川)から移転。所属機数で東アジア最大級の米軍基地となりました。
去年は7月に嘉手納基地(沖縄)から米空軍F15E、三沢基地(青森)から米空軍F16が同時に展開し、約3週間にわたり訓練を実施していて、騒音測定回数や苦情増加の一因となったと見られます。