4月最初の週末は、満開のサクラを楽しんだ方も多かったのではないでしょうか。
しかし、週明けのきょう8日(月)は、その満開のサクラに無情とも言える雨が降っています。日中は弱い雨が中心でしたが、夕方になり、少々雨脚が強まる所が出てきました。
九州南岸付近に停滞する前線上に今夜は低気圧が発生することで、今夜の県内は本降りの雨が続く所が多くなりそうです。
あす9日(火)は次第に低気圧や前線は東に遠ざかり、県内の雨は、朝までで止んで日中は天気は回復してきますが、低気圧と大陸の高気圧との間で、県内付近は等圧線の間隔がやや狭く、北~北東の風が、やや強く吹きそうです。
満開のサクラの花には、試練の雨、風になります。
しかし、サクラの散りゆく姿にも日本語には美しい表現があり、風によって花が舞い散る様子は、花びらを雪のように例えて「桜吹雪」というのはおなじみだと思いますが、雨で花が散る様子には、散ったサクラの花が水に流れていく「桜流し」や、水がこぼれるように散っていく「零れ桜」という言葉があります。
これらの表現を思い浮かべながら、サクラの花のファイナルの姿まで楽しんでいきましょう。
あす9日(火)は、朝6~9時の間で雨はほぼ止み、日中は日ざしが出るまで天気は回復する所が多くなる見込みです。
しかし、雨上がりから吹く北風が少々冷たく、日本海側では最高気温が15度に届かない所もあるなど、昼間でも上着が活躍する肌寒さになります。
夜は朝よりも冷え込んでくる可能性もあるため、散りゆくサクラを愛でる時には、体を冷やしすぎないよう十分ご注意ください。
水曜日は、朝の強まる冷え込みに要注意。木曜日は気圧の谷の通過で、一時やや不安定な天気となり、局地的なにわか雨の心配がありますが、金曜日~今週末は晴れ間多めの天気となる見込みです。
今週中頃以降は昼間は暖かい日が続き、街の風景は桜吹雪から葉桜へと移り変わっていくでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)