トゥルーから再現画像、という雲だけでなく陸地や黄砂や火山灰などを認識しやすいよう画像処理を行ったデータで、きょう16日(火)の気象衛星による雲画像を見ると、朝鮮半島付近中心に、、黄土色で示された黄砂のエリアが広がっています。また、西日本付近でも海や陸がボンヤリ薄茶色に映り、わずかながら黄砂が流れ込み始めている模様です。
その黄砂は、あす17日(水)にかけて日本列島のさらに広い範囲に流れ込み、そして漂い続ける、とみられます。県内においても、より黄砂の濃度が高まる心配がありますので、車や洗濯物の汚れなどに注意し、アレルギー症状を防ぐためのマスク着用や外出を必要最小限にとどめる、などの心がけでお過ごし頂きたい、と思います。
なお、あす17日(水)は、空模様は安定した晴天。昼間は日ざしとともに最高気温25度以上の夏日の所も続々出てくる可能性があります。黄砂を家の中に入れないために、部屋の空気の入れ替え、換気も最小限に抑えたいところですが、そのぶん部屋の温度が高くなって、体に負担がかかる心配もあります。部屋の中で過ごす際もこまめな水分補給や、場合によってはエアコン活用など、暑さへの対策の意識もしっかり持って、お過ごし頂きたいと思います。
あす17日(水)は県内各地で安定した晴天が続きますが、黄砂により青空ではなく霞む白っぽい空となりそうです。朝の気温は今朝よりやや低めですが、日中の気温は、山口市内は26度、広瀬は27度などと、いっそう汗ばむ暑さとなる所もあるでしょう。水分補給など、しっかり行いながら過ごしましょう。
木曜日も、よく晴れそうですが、引き続き黄砂が漂う心配があります。金曜日は、黄砂はほぼ解消しての安定した晴天になりそうですが、昼間は一段と暑さが増してくるでしょう。週末は前線や低気圧の接近で天気下り坂…土曜日夕方頃から日曜日初めにかけては、一時強い雨の可能性もあります。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)