岩国基地を一般に開放する「日米親善デー」が来月(5月)5日に開かれます。
全国から航空ファンが集まり経済的な効果が期待される一方、オスプレイの飛来など、安全面への懸念の声もあります。
(福田岩国市長)
「過去の親善デーでも非常に大きな経済波及効果があるイベントなので、今回も多くの方が岩国市に来られると思う」
日米親善デーは、年に一度、岩国基地が一般に開放され、軍用機の地上展示や航空ショーが行われるイベントです。
ゴールデンウィーク、5月5日の恒例行事ですが、2020年から2022年まではコロナ禍のため中止に。
去年はG7サミットの影響で4月の開催となり、悪天候も重なったことから、来場者は6万2000人にとどまりました。
しかし、ゴールデンウィークに開催された過去の親善デーは岩国市の人口を大幅に超える来場者を記録していて、大きな経済効果が期待されています。
(福田市長)
「親善デーだけではなくて、錦帯橋を含めて様々な魅力も同時に発信できるよう、おもてなしの心をもって取り組んでいきたい」
経済界からも、歓迎の声が上がっています。
(岩国商工会議所 豊島貴子会頭)
「(GW開催は)5年ぶりなので違う地方からお見えになる方もたくさんおられ、混雑が予想されている。岩国に来て良かった、楽しかったと言ってもらえることを期待」
一方で、安全性や、航空ショーに伴う騒音に対する懸念の声もあります。
今回、地上展示が予定されているアメリカ海兵隊のオスプレイ。
空軍オスプレイの墜落に伴い、去年12月から先月(3月)まで飛行停止措置となっていました。
岩国爆音訴訟の原告らでつくる団体はおととい(22日)、「岩国基地への飛来や展示は市民の命・安全を脅かす」などとして、中止を求める申し入れを岩国市に行っています。
福田市長はきょう(24日)の会見で、国の説明などを踏まえ、親善デーにあわせたオスプレイの飛来に一定の理解を示しました。
東アジア最大級のアメリカ軍基地の姿を間近に見ることができる、日米親善デー。
基地のゲートは来月(5月)5日・午前7時に開かれます。
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