高齢化や医師不足・・・いま、山口県内でも救急医療がひっ迫する中、重篤な患者を受け入れる「三次救急」の病院を抱える宇部市などの医療圏が医療の適正な利用を呼びかけました。
宇部、山陽小野田、美祢市の市長が宇部市役所に集まり合同で緊急アピールを発信しました。
3市で構成される医療圏の救急医療体制については、軽症者の「一次救急」や入院や手術が必要な「二次救急」に加え、より重篤な「三次救急」に宇部市の山口大学医学部附属病院が対応しています。
救急車の出動件数はいずれの地域も過去最多となっていて、2割あまりを軽症者が占めています。
また、二次救急に対応する病院が1か所の美祢市ではおよそ4割が市外への搬送で、これらを3台の救急車で対応しています。
医療圏ではさらに医師不足で輪番制の救急当番の調整も難しくなっているということです。
(宇部市 篠崎市長)
「2次医療がひっ迫するとそちら(3次)に流れざるを得ない状況も生まれてしまう可能性もあります。きっちりと医療圏で2次医療を守っていくこと。これが何より大事であると思いますので地域の皆さんのご協力をお願いしたいと思います」
アピールでは市民に向け・普段から「かかりつけ医」を持ち、緊急時の相談をしておく。・緊急性のない夜間受診は控える・救急車を呼ぶか迷ったときは救急医療電話相談窓口を利用するなどし救急車の適正利用を呼び掛けています。
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