下関では、しものせき海峡まつりが行われ、幼くして亡くなった安徳天皇を偲ぶ先帝祭が行われ、5年ぶりに源平船合戦も披露されました。
午前中に行われた先帝祭の上臈道中では、絢爛豪華な衣装をまとった太夫が稚児や警固、官女らと共に市内を練り歩きました。
太夫は、道中4か所で独特の足さばき「外八文字」を披露しながら、安徳天皇を祀る赤間神宮を目指しました。
(観光客は)
「足さばきがすごいなと思って、 練習されたとアナウンスで言われていたけど、練習を積まれてきれいな姿を見せてもらってありがたいと思う」
こちらは、源平武者行列
ほら貝の音と共に、まず姿を見せたのは、源義経や弁慶を擁する白旗の源氏。
今回の行列には、源平の歴史をたどるツアーで日本を訪れているアメリカやブルガリアの人達も参加しました。
(アメリカから参加)
「(甲冑は)とても重いけど、自分が強くなったような気がします。参加できて光栄です。ありがとうございます」
先帝祭、最大の見どころが、午後から行われた赤間神宮での上臈参拝です。
太夫は、境内に設置された朱色の天橋で外八文字を披露しながら参拝へと向かいました。
上臈参拝は、壇ノ浦の戦いで、幼くして入水し亡くなった安徳天皇の御霊を慰めようと、生き残った平家の女官たちが命日に参拝したのが始まりとされています。
今回、大役の太夫を務めたは、19歳から39歳の5人です。
(訪れた人は)
「大学がこちらで、ここにいる間に一回見てみたいと思って。すごくきれいでなかなかこういうのを地元で見られる機会がなかったのでいい経験になりました」
(岸本紗弥さん・二番太夫)
「すごく緊張したけど、稽古した通り自分の力、精一杯でできたと思うのでよかったです。100点です」
また、関門海峡では5年ぶりに源平船合戦が行われました。
船に乗り込んだのは、自分たちで作った段ボール製の兜をかぶった子供たち…
3日は、天候にも恵まれ、しものせき海峡まつりには、32万3000人が訪れたということです。
この記事の動画はこちらから再生できます