現在、改修工事が行われている国宝・瑠璃光寺五重塔で、山口市内の中学生による職場体験学習が行われました。
令和の大改修真っ只中の瑠璃光寺五重塔。
シートで覆われた内部に入って行ったのは、山口市の宮野中学校2年生8人です。
普段は見ることのできない、中の様子を見学しながら、改修に携わる職人の仕事について学びました。
(生徒は)
「やばいです」
「国宝にさわっちゃった」
「日本の宝にさわったって感じ」
なかには、改修にまつわるこんな話も…
(協和建設工業・渡辺敦之さん)
「ここ見てもらっても、上の部分だけ木をはっつけているのがわかる?
修理をするときに、何もかも修理をしてしまうのではなくて、傷んでても次の修理まで十分耐えられるものは極力触らないのが文化財修理の基本」
生徒たちは、各階をめぐっていきながら、改修に使われる「檜皮」についてや職人のこだわりについて聞いて回りました。
(協和建設工業・渡辺敦之さん)
「意見を言いやすい環境を作って、 みんなどうしたらいいかなと話し合いながらこの仕事をやっている。屋根屋さんも大工さんもみんな仲間です」
(生徒は)
「みんなと協力してやるのは、どの仕事でも変わらないと思うので、すごいなと思った」
この後、生徒たちは五重塔に使われている檜皮づくりも体験。
専用の包丁で皮の厚みや形を整える作業に苦戦しながらも、見て、体験して、職人の「仕事」について学んでいました。
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