農家の高齢化や担い手不足を背景に、ロボットやAIなどの先端技術を活用する「スマート農業」の導入が各地で進められています。
長門市で20日、実演会が開かれました。
長門市の農業従事者などを対象に開かれたスマート農業の実演会では、江原市長が田植え機に乗り込みました。
転回時などを除いて、手を離した状態でも、均一、かつ、平行に苗を植えることができます。
さらにもうひとつ大きな利点が…。
民間会社の「栽培管理システム」により、過去15年間の衛星データから圃場内の生育傾向をAIで解析したマップを作成。
その解析データに沿って、田植えと同時にまかれる肥料の量が自動で調節されているんです。
そのマップを可視化したものです。
緑色の部分が濃いほど地力=いわゆる土壌が持つ植物を育てる力が大きいため、与える肥料は少なくて済みます。
労力の軽減と共に、肥料の量も1割ほど少なくできるということです。
(長門市・江原達也市長)
「農業者がこれからどんどん減っていって、耕作放棄地にならないよう、 農業者がもうかる農業をやってもらうためには、 農業のスマート化が大きなポイントだと思っているので 、市としてもしっかり進めていきたい」
(スマート農業を導入済み…中野昭人代表取締役)
「単収が増えて肥料代が抑えられたことでお金が残る。大きいです。そのまま利益が残る」
会場では、最大傾斜角45度まで対応できる、リモコン操作で動く草刈り機のデモンストレーションも行われ、スマート農業への関心を集めていました。
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