髪型や服装などについての時代や社会環境にそぐわない学校の「不適切な校則」について…。
宇部市では、市内すべての小中学校で児童・生徒たちが議論して校則を見直しました。
こどもたちが自ら校則を見直すのは、山口県内でも初めての取り組みだということです。
22日、宇部市教育委員会が校則見直しの概要を発表しました。
今回の見直しは文科省が去年、生徒指導に関する基本書・生徒指導提要で「社会の変化などをふまえて、その意義を適切に説明できないような校則については見直しを行うことが求められる」と記載したことを背景に始まりました。
去年、宇部市が児童・生徒、保護者を対象にアンケートを行ったところ、およそ4割が「校則の見直しが必要」と回答しました。
各学校の校長、児童・生徒、保護者による「校則見直し委員会」が協議をして、服装の男女の区別を削除したり、靴下の色が複数色から選べたりするようになりました。
校則は学校ごとに異なり、すでにほとんどの学校で新しい校則の運用が始まっているということです。
(宇部市 野口政吾教育長)「やはりこれが当たり前だと思っていた。これを今回、大々的にやることで、みんなが見直しの視点を、他人事じゃなくて自分事として考えたというのが大きな点。」
見直された校則の一例です。
小学校であれば「男子はズボン、女子はスカート」とされていたのが、男女の区別はなくなり「服装はズボン、スカート」と表記されました。
中学校では髪型に関する校則を見直してほしいという声がこどもたちから多く上がったということです。
例えば禁止されていたツーブロックや三つ編みは「奇抜でないツーブロックは可」「耳から下の三つ編みは可」などとされました。
宇部市では新しい校則に不備がないように、今後も見直しを続けていくということです。
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