8年前、大島商船高専の男子学生がいじめが原因で自ら命を絶ちました。
命日だった21日、学校で献花式が行われました。
献花式には亡くなった男子学生の遺族や学校の関係者が出席し、花を手向けました。
2016年、大島商船高専の男子学生が入学から1か月半で校舎から飛び降り自殺しました。
遺族からの要望で設置された第三者委員会は2021年、自殺の原因は「明らかにいじめである」と結論付けています。
21日は、この事案を風化させないために学校内に整備が進められてきた庭園と石碑が完成し披露されました。
石碑には男子学生が15歳の時に20歳の自分に向けて書いた手紙の一文が刻まれています。
(母親)「学生の皆様がいじめに悩むことなく、笑顔で毎日を過ごしていけるように。そして笑顔で過ごしていることを祈った息子の願いが皆様に届き、皆様を見守ってくれることを願い、実際に手紙に書かれた息子の字を拡大して石に彫っていただきました。」
遺族はいじめをしたとされる当時の同級生9人と直接の対面を求めていますが、まだ実現していません。
(母親)「会っていろんな話をする中でしんどい思いをするかもしれないんですが、会ってその時の状況だったりを聞いてみたいというのがずっとあります。」
学校は現在もショートメッセージを送るなどして連絡を取り、同級生9人への指導を続けているということです。
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