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野菜高騰!消費者は悲鳴…山口県内のキャベツ農家「春先の雨で肥料が流れて…」

KRY山口放送 2024年5月23日 19時38分

生活必需品の物価高が続く中、いま、野菜が高騰していて、特にキャベツは平年の2倍となっています。

何が起きているのか、取材しました。

(買い物客は)

「凄い高いので、半カットしか買えません」

「キャベツが一番、実感しています」

店頭に並ぶ野菜が軒並み高騰しています。

山口市の商店街にあるこちらの青果店では、いま、多くの野菜を原価のまま売っているといいます。

特に、顕著なのがキャベツ。

春先から小売り価格がグングン上がり、平年の2倍の高さとなっています。

(藤井食料品店・藤井和幸会長)

「普通の値段をつけたらお客さんは買い物ができない状態だと思う。それぐらい上がっています。安くて使えそうなものがあったら、きょうのメニューに考えようと、(店に)来てから考えようという方が多いのでは」

どうして、これほど高くなっているのか。

県内有数のキャベツ産地=山口市秋穂二島に向かいました。

(キャベツ農家)

「これがいま取れよるやつで、こういう・・・」

多くのキャベツが割れていて出荷できません。

「割れ」がなくても、サイズが小さいといいます。

(キャベツ農家は)

「雨が多くて草にみな取られて」

(記者)

「肥料が流されて?」

(キャベツ農家は)

「そうそう」

暖冬だったこと。

さらに春先までゲリラ豪雨が多かったため、日照不足に加え、キャベツに与えたはずの肥料が流されて大きくならず、雑草ばかりが増えてしまったといいます。

結果、収量が増えず価格の高騰を招いているといいます。

(キャベツ農家は)

「Sサイズなんて取ったことなかった。初めてじゃね、こんなことは」

農林水産省によると、今後、6月にかけて長野などの出荷量が増え、徐々に価格は下がる見通しとしています。

ところが、物流の2024年問題もあって、地元関係者は、山口県の野菜市場は、まだ先が見通せないと話しています。

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