生活必需品の物価高が続く中、いま、野菜が高騰していて、特にキャベツは平年の2倍となっています。
何が起きているのか、取材しました。
(買い物客は)
「凄い高いので、半カットしか買えません」
「キャベツが一番、実感しています」
店頭に並ぶ野菜が軒並み高騰しています。
山口市の商店街にあるこちらの青果店では、いま、多くの野菜を原価のまま売っているといいます。
特に、顕著なのがキャベツ。
春先から小売り価格がグングン上がり、平年の2倍の高さとなっています。
(藤井食料品店・藤井和幸会長)
「普通の値段をつけたらお客さんは買い物ができない状態だと思う。それぐらい上がっています。安くて使えそうなものがあったら、きょうのメニューに考えようと、(店に)来てから考えようという方が多いのでは」
どうして、これほど高くなっているのか。
県内有数のキャベツ産地=山口市秋穂二島に向かいました。
(キャベツ農家)
「これがいま取れよるやつで、こういう・・・」
多くのキャベツが割れていて出荷できません。
「割れ」がなくても、サイズが小さいといいます。
(キャベツ農家は)
「雨が多くて草にみな取られて」
(記者)
「肥料が流されて?」
(キャベツ農家は)
「そうそう」
暖冬だったこと。
さらに春先までゲリラ豪雨が多かったため、日照不足に加え、キャベツに与えたはずの肥料が流されて大きくならず、雑草ばかりが増えてしまったといいます。
結果、収量が増えず価格の高騰を招いているといいます。
(キャベツ農家は)
「Sサイズなんて取ったことなかった。初めてじゃね、こんなことは」
農林水産省によると、今後、6月にかけて長野などの出荷量が増え、徐々に価格は下がる見通しとしています。
ところが、物流の2024年問題もあって、地元関係者は、山口県の野菜市場は、まだ先が見通せないと話しています。
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