利用客減少により3年前に閉館した山口市の宿泊施設・翠山荘について建物を所有する県は、売却の優先交渉権者に周南市と東京の企業2社による連合体が決まったと発表しました。
山口市湯田温泉にある翠山荘は1964年、県職員の保養所として開業し、一般にも開放されていましたが2021年度末、利用客の減少で閉館しました。
跡地利用について山口市が「宿泊機能の維持に向けて宿泊事業者への優先的な譲渡」を強く要望していたことから県は、宿泊施設に限定する形で事業者を募集していました。
県によると3社によるプロポーザルの結果、周南市の不動産デベロッパー・バン企画と温泉旅館の運営・コンサルティングを行う女将塾(東京)による連合体が優先交渉権者となりました。
2社による連合体は県所有の建物を3500万円、地方職員共済組合が所有する土地=1400坪を1億3500万円で買い取ります。
「賑わい波及型」として低層建築の温泉旅館を整備し通り沿いにカフェやレストランを配置するなど人の往来を生み出し小さな店舗が増えていくきっかけをつくるとしています。
今月(5月)にも県などと契約し、すぐにでも事業に着手するということです。
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