「やむを得ない」、「腑に落ちない」…。アメリカ軍岩国基地を巡る2つの動きに対する、岩国市の福田市長の見解です。陸上自衛隊オスプレイの陸揚げには一定の理解を、入港したアメリカ軍艦について国から十分な情報提供がなかったことには不快感を示しました。
27日午後5時半ごろ、陸上自衛隊のオスプレイ3機を積んだ船が、岩国基地の港湾施設に入りました。
防衛省から岩国市への説明によりますと、3機は岩国基地で陸揚げされ、試験飛行などを行った後、6月中旬以降、暫定配備先の千葉県・木更津駐屯地に移動します。
陸上自衛隊はオスプレイを17機配備する計画ですが、2020年から今回までで、17機全てが岩国基地で陸揚げされました。
岩国市の福田市長は27日の定例会見で、次のように述べました。
(岩国市 福田良彦市長)
「岩国基地周辺では(過去の)陸揚げによる市民生活への影響は大きいものはなかったと感じている。今回の陸揚げも、そういった意味では、やむを得ないものだと我々は捉えている」
一方、岩国基地には5月21日、アメリカ海軍の「ミゲルキース」とみられる大型艦が入港。
これまで国から情報提供のあった艦名や入港目的が、今回、市に伝えられなかったことについて。
(岩国市 福田市長)
「これまであった情報(提供)が今回なかったことについては我々も非常に腑に落ちない所は正直持っている。非常に遺憾であるという思いも含め、伝えていきたい」
福田市長は今後も国に対し、情報提供を強く求めていくとしました。
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