今月・6月は、始まりの頃は初夏らしいすがすがしい空気でしたが、この1週間の間で徐々に湿気が増え、雨の季節が迫りつつある雰囲気となってきています。
きょう7日(金)の県内は、気圧の谷の雲は東に抜けて、一時的に高気圧に覆われてくる見込みです。日中は雲の隙間が広がって日ざしが届く時間も十分。天気の大きな崩れはなく、洗濯物は外干し問題なしの一日、とみています。
一方で日中の最高気温は広く25度以上の夏日になり、山口市内は28度まで上がる予想。少々空気に湿気が多いことで、昼間は体にまとわりつくようなジメジメ、ベタベタした空気に包まれそうです。
大陸方面では、次の低気圧や前線に伴う雲が大きくまとまりつつあります。この雲の中で発生する前線や低気圧が進んでくることで、週末は天気下り坂となり、8日(土)は雲が厚みを増し、午後は次第に雨が降り出す所が多くなり、夜にかけて徐々に本降りに。
9日(日)は降ったり止んだりの一日で、時折、強い雨になることもありそうです。
来週初め頃は、いったん前線が南に離れて、晴れ間が期待できるタイミングもありそうですが、最高気温が30度に迫るなど、一段と蒸し暑さが増してくる予想。そして来週半ば以降はまたスッキリしない天気の日が多くなる、とみています。
早ければ今週末の雨で、気象台は県内の「梅雨入り」を発表する可能性もありますが、来週初めの前線南下も見込まれるので、雨のシーズンに突入するかどうかは、まだ判断は難しいところです。しかし、確実に、これまでより晴れるチャンスは少なくなっていきます。梅雨入りの発表あるなしに関わらず、雨のシーズンに向けた備えはしっかり進めておきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)