●下関地方気象台は10日(月)に「アジサイ開花」を観測
●梅雨前線はしばらく南に離れて停滞。梅雨入りは6月後半にずれ込みそう
●今週しばらくは日ざし多いぶん、蒸し暑さが厳しく、気温30度以上の真夏日の日々
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きょう6月10日、下関地方気象台から「アジサイ開花」の発表がありました。
アジサイはサクラなどと同じく気象台の敷地内に標本木があり、今年は平年より3日早い開花です。
アジサイの、色づいている部分は装飾花と呼ばれる、「がく」の部分が変化したもので、本当の花は、装飾花をかきわけた奥まった所にあり、「真花(しんか)」と呼ばれる、この花を気象台は観測しています。
ぜひ、皆さんの周りのアジサイは「真花」が開いているかどうか観察してみて、「KRY投稿BOX」にも、お寄せください。
さて、アジサイは開花したものの、山口県内は梅雨入りが遅れています。8日(土)に九州南部地方、9日(日)に四国地方では梅雨入りが発表されましたが、県内も、週末はややしっかり雨が降ったものの、きょう10日(月)は前線が南に離れて、日中は晴れ間が多くなりました。
あす11日(火)も梅雨前線は九州の南で停滞し、県内は高気圧に覆われ、朝から晩まで日ざしタップリとなる見込みです。最高気温は、山口や広瀬で31度、豊田や徳佐でも今年初めての真夏日となる可能性があります。湿気も多いことで、一段と体力消耗が進みやすい蒸し暑さとなりそうです。こまめな休憩、水分補給などはしっかり心がけて、お過ごしください。
そして、この先も今週はしばらく梅雨前線は南に離れたまま…今週末は少し前線北上の気配も、天気がしっかり崩れるかどうかは微妙なところで、梅雨入りは6月後半にずれ込む可能性が高まっています。
ただ、空気に湿気は多くなる中、晴れると気温が30度に達する真夏日となる日は続いて、この時期独特の蒸し暑さは、着実に厳しくなっていきそうです。
今週しばらくの間は、晴れたり曇ったりの日々で、山間部で局地的に夕立タイプのにわか雨の可能性は少しあるものの、広い範囲での天気の崩れはないでしょう。週末は雲が厚みを増し、少し雨の可能性もありますが、梅雨らしい、と呼べるようなぐずつく天気が続くようになるのは、来週になってから、と見込んでいます。
まずは目先の厳しい暑さにより、熱中症などにならないよう体調管理に十分気を付けて。
ただし、いずれ訪れる雨の季節に向けて、備えも着々と進めておくことをおすすめします。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)