●あす19日(水)も梅雨前線は県内から離れ、高気圧に覆われて天気安定
●強烈な日差しで 内陸部ほど気温急上昇…
6月として異例の気温35度に達する「猛暑日」予想の所も
●木曜日中まで晴天続くが その後は梅雨前線が西日本付近に停滞
度々激しい雨が心配な梅雨最盛期らしい天気の日々に
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県内は、昨夜は梅雨前線の活発な雨雲が流れ込んで、度々強い雨となった所がありましたが、今朝までに、その雨はほぼ止んで、日中は急速に天気は回復してきました。一方で東日本方面では今夜にかけて、まだ雨が激しく降る所がある見込みです。
あす19日(水)にかけて梅雨前線は南に離れたままの状態で、県内は高気圧にしっかり覆われることもあり、非常に安定した晴天が続く見込みです。一方で、夏至間近の強烈な日ざしが照り付けることで、日中は一段とハイペースで気温が上がります。あす19日(水)の日中の最高気温は、広瀬や山口市内では35度に達する猛暑日となるなど、熱がこもりやすい内陸部ほど、極端な暑さとなっていきそうです。
6月のうちに猛暑日となったのは、過去の記録を紐解くと、県内では広瀬、山口、玖珂、下関の4か所、それぞれ1度ずつしかありません。しかも、それを観測したのは2年前、2022年の6月終わりのことでした。この時、6月でありながら太平洋高気圧が真夏並みに強まり、当時、気象庁は異例の6月中の梅雨明けを発表したほどでした。(後に梅雨明けの記録は7月に修正)
あす19日(水)は、その時とは天気図の形は異なりますが、非常に強烈な日差しのパワーで、6月にしては異例すぎる暑さになる可能性はかなり高い状況です。異例の暑さに対して、いっそう入念な熱中症対策を心がけた生活を…健康維持のために必要な水分補給や、エアコンの適切な利用などで、身体に疲れをためないよう十分気を付けて、お過ごし下さい。
あす19日(水)は安定した晴天の一日で、朝は窓から入る風は少しヒンヤリ感じられる所も多いですが、日中の気温は広く30度は超えて、山口や広瀬は6月としては異例の35度に届く「猛暑日」の可能性もあります。昼間、炎天下での外出は最小限にとどめ、しのぎやすい朝晩の時間を上手に活用していきましょう。
木曜日も日中はおおむね晴れて厳しい暑さですが、夜は梅雨前線の北上で、ゆっくり天気は下り坂。金曜日から週末にかけては、西日本付近に梅雨前線が横たわることで度々激しい雨となったり、場合により大雨の緊迫感も高まるような状況になる可能性もあるなど、梅雨は最盛期に入っていきそうです。来週にかけても、梅雨本番のぐずつく天気が当面の間は続く、とみています。
異例の暑さには気を付けつつ、貴重な梅雨時の晴天の有効活用も心がけていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)