山口県は、農林業被害を減らすため今年度、ドローンを活用してシカを駆除する実証試験を予定していて17日、下関市豊田町で事前研修会が開かれました。
事前研修会には、猟友会の関係者らおよそ20人が参加しました。
県では、今年8月以降にドローンを活用してシカを駆除する実証試験を計画しています。
今回、用意されたドローンは、京都の会社が制作したものでスピーカーから猟犬の鳴き声が流れるほか動物駆逐用煙火、いわゆる花火を搭載することもできます。
下関市の昨年度のシカによる農林業被害額は、7950万円でこれまでで最も多くなっています。
実証試験では、ドローンを使って猟師が待つ場所にシカを追い出し駆除します。
(猟友会関係者)
「夏の暑い時期に勢子が山に入りにくい時にドローンを使ってやってみようという実証試験、楽になると思います それでもとれれば」
県農林総合技術センター 松本哲朗専門研究員
「猟師が高齢化しているということもありますし犬を飼育するのにかなり費用がかかりますので、その辺をドローンで代替すればかなりコストがカットできる」
実証試験は、今年8月から下関市豊田町、長門市の俵山それに美祢市の3か所でそれぞれ2回ずつ行う事になっています。
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