医療機関のない地区に新しい形で医療を提供します。
周南市は市内の和田地区で郵便局を使った診療を来月から始めると発表しました。
(藤井律子周南市長)
「7月から高瀬郵便局を活用した診療を開始いたします。地域の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう医療体制の充実に取り組んでまいります。」
これはきょう行われた市長会見で発表されたものです。
周南市の和田地区は2016年に唯一の医療機関だった長沼医院が閉院して以来、医療機関がない地区となってました。
来月からは高瀬郵便局で毎月第3火曜日に対面診療、それ以外の火曜日に予約制のオンライン診療が始まります。
診療は郵便局内を一部改装して設置された和田巡回診療所で行われます。
郵便局を活用した診療は全国で初めてだということです。
診療を行うのは長沼医院の元院長の孫で現在、市内の鹿野診療所に勤める長沼恵滋医師です。
(藤井律子市長)
「和田地区 高瀬郵便局で(新しい診療体制を)始めることができてうれしい限り。地域の皆さんもこれまでずっと元院長にお世話になった方が多いので信頼関係がすでに生まれている。定期的に病院に通いにいかなくてはならない症状があるがこういう人はこの診療所で十分対応できると考えている。」
来月16日には巡回診療所のオープニングセレモニーが行われます。