活動の活発な梅雨前線の影響で、山口県は1日未明から非常に激しい雨となりました。夜遅くにかけて大雨に厳重な警戒が必要です。
対馬海峡に停滞する梅雨前線の影響で、山口県内には1日未明から非常に発達した雨雲が流れ込み、1時間に降った雨の量は最大で美祢市東厚保で59ミリなど、所々50ミリ以上の非常に激しい雨を観測したほか、岩国市錦町広瀬では7月の観測史上最大の記録にもなりました。
この雨により急激に地盤が緩んできたことで、1日午前3時前には、土砂災害警戒情報が下関市、山口市、岩国市、周南市に発表されました。
また、山口市と周南市、山陽小野田市、下関市、美祢市、宇部市の6つの市が警戒レベル4の避難指示を発令されました。
山口市を流れる仁保川や、山口市と防府市を流れる佐波川などにも、一時、警戒レベル4の河川氾濫危険情報が発表されました。
6月29日土曜日の降り始めから、すでに多い所で200ミリを超える、まとまった雨になっています。
1日夜遅くにかけて引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
また、あす未明から明け方も再び一時激しい雨の可能性があり、大雨災害の危険が高まった状態が、長引くおそれもあります。
昨夜からの大雨で各地で浸水被害が出ています。
(記者)「雨の影響であたり一面が水に浸かっています。あちらの電信柱も浸かっていて、かなりの高さまで水がきていると思われます。」
山口市小郡上郷では道路が大きく冠水していました。
このあたりは去年6月30日からの大雨でも被害をうけていました。
(住民)「去年よりかは少しはいいくらい。状況的には同じような状況です。」
午前8時頃に下関市安岡町で撮影した映像では…。
近くの友田川から流れ出た水で道路が冠水しているのが分かります。
県教育委員会によりますと県立高校35校が休校し、そのほかの市・町の小学校中学校でも休校となった学校が出ています。
このほか交通機関への影響では県内の在来線のほとんどが終日運転見合わせとなっています。
一方でJR山陽線は正午前後から運転を再開します。
また高速道路は中国道の小月ICから美祢IC間と山陽道宇部線の下関JCTから
埴生ICが通行止めとなっています。
引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
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