●降り始めからの雨量は多い所200ミリ超 地盤緩む状態解消せず 土砂災害警戒情報が継続中の所も
●今夜遅く~あす2日(火)午前中にかけて再び激しい雨に この雨が新たな災害の引き金になるおそれも
●再び夜間で急に危険度高まる心配 夜間を安全確保できる場所で過ごす心構えを
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7月に入った途端、梅雨の正念場を迎えた山口県…土曜日の降り始めからの雨量は200ミリを超えた所があり、特に、きょう1日(月)未明から明け方で次々に流れ込んだ活発な雨雲で、急激に緊迫感高まる状況となりました。
これまで大量に降った雨により、地盤が緩んだ状態はなかなか解消せず、午後6時現在も「土砂災害警戒情報」が下関市、山口市、岩国市、周南市に出ています。県中央部を貫くように土砂災害の危険度が高いエリアが今も大きく広がっています。
そんな状況の中で、これから再び雨雲の通り道が北上していき、今夜遅く、日付が変わる頃からあす2日(火)午前中にかけて、局地的に1時間最大40ミリ…道路が川のようになるほどの激しい雨のおそれがあり、再びの激しい雨が新たな災害の引き金にもなってしまうおそれがあります。
再び夜中に、土砂災害や浸水、河川氾濫の危険が再び高まる心配があります。今夜、安全に過ごせる場所をしっかり確保しているでしょうか。そして災害の危険度分布情報「キキクル」など、最新の情報はこまめに確認。その情報の入手方法の1つ、スマートフォンは充電満タンにしておくなど、万全の態勢で、大雨のヤマ場を無事に乗り越えていきましょう。
2日(火)は、夜明け前にかけて再び雨が激しさを増し、大雨災害の危険が一気に高まるおそれがあります。夜が明けてからも、昼過ぎ頃まで度々気まぐれな雨は残りやすく、少しの雨でも災害の引き金となりやすい中、緊張感を高めた行動が必要です。
3日(水)は、梅雨前線は日本海まで北上して、県内は真夏を思わせる強い日ざしとともに、いっそう身体に堪える蒸し暑さに。ただ、その後はまた、じわじわ前線は南に下がり、曇りがちで度々にわか雨が心配な不安定な天気から、今週末~来週にかけては、降ったり止んだりの梅雨らしい空模様が戻っていくでしょう。
まずは目先は大雨にしっかり緊張感を高めて、その後は、しばらく厳しい蒸し暑さの日々に、十分ご注意下さい。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)