●県内はひと晩のうちに200ミリ超の雨量観測の所も 地盤緩みやすい状態続く
●あす12日(金)は夜明け前で一時激しい雨も 降り方次第で再び警報級の大雨も心配
●3連休にかけては降ったり止んだり 来週は梅雨明けの気配
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きのう10日(水)~きょう11日(木)にかけては、全国の中でも山口県が、最も雨が降った場所となりました。
その中でも、下関、広瀬、そして山口の3か所は降り始めから200ミリを超えて、7月平年ひと月分の3分の2以上がひと晩のうちに降った、という状況です。
特に下関では、1時間雨量、3時間雨量、6時間雨量、12時間雨量といずれも観測史上最大となる、記録的大雨にもなりました。
きょう11日(木)日中は雨は小康状態が続きましたが、いったん九州に南下していた梅雨前線が、今夜はまた少し北上することで、再び広く雨が降りやすくなってきます。
心配なことに、あす12日(金)未明~明け方頃で、また、やや激しい雨が降る心配があります。
この雨は、長くは続かず、日中は、また小康状態になる、と見込まれるものの、これまでの大雨により今後、少しの雨でも再び一気に災害の危険度が上昇しやすく、降り方次第で、再び大雨の警報が出るおそれもあります。
再度、夜中に危険が迫る可能性も踏まえながら、今夜、安心して過ごせる場所に身を置くなどの対応を進めましょう。
降ったり小康状態、という天気の流れは、この週末からの3連休もまだ続くことになりそうですので、今しばらくは引き続き、気を引き締めて、無事に大雨シーズンを乗り越えて頂きたいと思います。
県内は、今夜は再び広く雨が降りやすくなり、あす12日(金)明け方頃を中心に、やや激しい雨となるおそれ。その後、日中は雨は小康状態も、夜は再び雨が降りやすくなる可能性があります。
雨の降り方により、再び地盤の緩みが進む心配がありますので、引き続き安全第一の心構えを高めて、過ごしましょう。
週末からの3連休も降ったり止んだり。土曜日の雨は一時的ですが、日曜日~月曜日と再び強めの雨になることもあり、降り方によって、まだ大雨災害に気が抜けない日々にもなりそうです。
来週半ばになると太平洋高気圧が勢力を拡大し始め、夏空が広がってくると見込んでいます。梅雨明けまで、もう少し辛抱の日々、といったところです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)