錦帯橋の世界文化遺産登録に向け活動している協議会が11日、会合を開き、錦帯橋が世界文化遺産の国内候補に入る可能性が出てきたことを示しました。
去年、創建350年を迎えた岩国市の錦帯橋。
世界文化遺産にしようと県と岩国市、それに関係団体でつくる協議会が2016年から活動を続けていてまずは、「国内候補」となる暫定一覧表、いわゆる暫定リスト入りを目指しています。
(村岡知事)
「これまでにない状況の変化で」「リストが広がっていく具体的な検討が始まっていくということは大きなチャンスであります」
村岡知事が言及した「状況の変化」とは暫定リストの案をつくる国の審査体制です。
文部科学大臣に暫定リストを答申する文化審議会の中にことし4月、新たにワーキンググループが設置され、暫定リストに記載する「資産」を具体的に検討することが決まりました。
現在、国内候補は5件ありますがうち1件は活動休止、うち1件は「佐渡の金山」で今月にも世界遺産に登録される可能性もあります。
一方の錦帯橋は2008年に暫定リスト入りまであと一歩まで迫った実績があるほか、ここ数年、国内外で働きかけた専門家への合意形成が評価されていて県の担当者は「早ければ今年度中にも暫定リスト入りの可能性がある」としました。
県によると新たに設置されたワーキンググループの動向は全く公表されていないため、「結果が突然、発表されることも想定される」としています。
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