遊びを通して郷土の歴史を学びます。
幕末の奇兵隊と幕府軍の戦いをモチーフにした水鉄砲大会が山口市で開かれました。
舞台となったのは山口市徳地。
防府高校佐波分校と徳地中学校の生徒たちが奇兵隊と幕府軍に扮し、水鉄砲で頭の的を狙ったり陣地を取り合います。
このイベントは幕末の郷土の歴史を学んでもらうことなどを目的としたものですが、なぜ徳地で開かれたのかというと…。
(郷土史家・山田文雄さん)「徳地の奇兵隊は250人くらいでしたが当時は日本一の軍隊だと考えていいと思う。」
イベントに携わった幕末の郷土の歴史を研究する山田文雄さん。
山田さんによると1864年、下関で外国艦隊との戦いに敗れた奇兵隊は銃の優劣が勝敗を決めることを学んだといいます。
当時の日本では最大射程およそ300メートルの銃を用いることが主流でしたが、戦った外国の兵士が使っていたのは射程が倍以上あるライフル銃でした。
下関の戦いに敗れた奇兵隊は、徳地の地で外国の軍隊の戦い方を学びながら最新のライフル銃も導入して訓練を積み、数で圧倒的に勝る幕府軍を倒す原動力となったといいます。
イベント前には山田さんの講義も行われ頭と体で郷土の歴史を学びました。
中学生「水をかけられたりかけ返すのが楽しかった」
学校ではこの取り組みを今後も続けていきたいとしています。
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