こちらの白色の鳥なんだかわかりますか?
ツバメなんです。この写真を撮影した男性から「白いツバメがいる」という情報をいただき、早速、取材に行ってみました。
そのツバメが現れるというのは光市の住宅街。
(久保さん)
「真っ白じゃろ。これは昨日の?」
写真を撮ったのは久保 泰輔さんです。
(久保さん)
「10日くらい前から」
たしかに真っ白なツバメ。
10日ほど前から姿を見せていて1日2,3回、自宅の前の電線に止まりにくるといいます。
家族も見守る中、この日、白いツバメが姿を現したのは夕方でした。
(久保さん)
「これ、これこれ!」
突然現れた1羽のツバメ・・・そのツバメは確かに白色でした。
普通のツバメと比べてもこの通り。
頭から顔、しっぽまで真っ白です。
(久保さん)
「最初ツバメじゃないかと思った。文鳥かと思った。ツバメっていうのはすーっと急降下したりする飛び方するけー。こいつはツバメじゃ。間違いない。」
「ヒナじゃろこりゃ。まだ産毛がぬけてないんね。しっぽがまだできてない、完全に。親になるとスーッと両方から出てくる。」
そう教えてくれた久保さん。
実は25年前から妻の都樹栄さんとツバメの巣を見守っています。
(久保さん)
「前は借家におったけ。自分の家になったらツバメが巣を作ってくれたらうれしいなーと。そしたらすぐつけてくれたんよ!毎年5羽くらいヒナが出ていく。」
幸福を運んでくるといわれるツバメ。
久保さんの家に現れるのは毎年3月末です。
ヒナが巣立つまでのおよそ3か月間は夫婦二人三脚で見守っています。
(久保さん)
「カラスが回りに来るんよ。カラスが鳴いたと思ったら・・カラスの番、2人が番する。子どもみたい、我が子みたい。巣立ちしたときは気が抜けたようで。」
ことしも4羽のヒナが巣立つのを見届けた久保さん夫婦。
ヒナたちが来年も無事に帰ってきてくれることを願っていた矢先にこの幸福の白いツバメに出会いました。
(久保さん)
「みんなが白いツバメ見つけたけー幸せになるって。幸福になるってね」
白いツバメが来年またここに帰ってくる。
それはこれまで久保さん夫婦が見守ってきたひながここに帰ってきていた、その証明にもなります。
(久保さん)
「心配やの、ずっと心配。ちゃんと育ってから帰ってくりゃええがと思って。来年がまた楽しみじゃね。長生きせんにゃいけん。」
久保さん夫婦はあの白色を目印にまた来年春、ツバメが帰ってくるのを心待ちにしています。