沖縄で、アメリカ軍人による性的暴行事件の情報を国が自治体に伝えていなかった問題が浮上するなか、山口県内でもおととし(22年)、アメリカ軍関係者が強制わいせつの疑いで書類送検されていたことが新たに分かりました。
警察は事件を公表していませんでした。
県警によりますと、アメリカ軍関係者による強制わいせつの疑いがある事件を、おととし(2022年)書類送検していたということです。
警察は事件を公表しておらず、理由について、「公益上の必要性と被害者などのプライバシーなどへの影響を総合的に判断した」としています。
岩国市には、この事件について国からの情報提供はなく、「把握していない」としています。
アメリカ軍関係者による性暴力事件を巡っては、このほど沖縄で相次いで発覚したほか、事件の情報が国から自治体に伝わっていなかったことも明らかになりました。
沖縄に関する報道を受け、岩国市や県が国に対し、岩国基地でも同様の事件があるのか問い合わせたところ、「捜査機関の活動内容に関わる事柄であり、答えを差し控えることを理解してほしい」などと今月(7月)上旬までに回答があったということです。