アメリカ軍関係者による性暴力事件の問題…岩国市議会は、犯罪の防止を求める要請書を、アメリカ軍に提出しました。
また県は、アメリカ軍関係者による事件情報の伝達について、防衛省に照会しました。
要請書はきょう(18日)付で、岩国市議会からアメリカ軍岩国基地のラスノック司令官宛に提出されました。
「アメリカ軍人の犯罪は治安上の問題にとどまらず、日米間の信頼関係をも揺るがしかねない重大な問題」とし、綱紀粛正や犯罪防止教育の徹底をラスノック司令官に求めています。
山口県警はおととし(2022年)、アメリカ軍関係者による強制わいせつの疑いがある事件を書類送検しましたが、事件を公表していませんでした。
山口地検によりますと、地検岩国支部は事件の被疑者を不起訴処分としました。
在日アメリカ軍関係では、沖縄でもこのほど性暴力事件が相次いだほか、事件の情報が国から自治体に伝わっていなかったことも明らかになりました。
国は今月5日以降、沖縄で発生した性犯罪については、「可能な範囲で自治体に伝える」運用に改めています。
県はきょう(18日)、この情報伝達が山口県など、沖縄以外にも適用されるのかを、防衛省に対し照会しています。