●台風由来の湿った空気が流入しやすい状況が続き あす25日(木)も急に雨雲湧き上がりやすい
●雷雲の発生可能性がやや高めの一方 厳しい蒸し暑さも戻る見込み
●週末~来週にかけて日に日に夏空拡大 一段と猛烈な暑さに拍車がかかる日々に
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暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になったことで、きょう24日(水)の県内は朝から昼頃にかけてを中心に県内各地で激しい雷雨に見舞われ、1時間で降った雨の量は最大で、美祢市東厚保で49.5ミリ、萩で48.5ミリなど、梅雨末期を彷彿させるほどの激しい雨になった所もありました。
この雨雲の発達は、沖縄、先島諸島に接近した台風3号から、湿った空気が太平洋高気圧の周辺をまわって送り込まれたことによるものです。
台風3号は、このあとは台湾北部から大陸方面に進み、次第に衰弱していく見込みで、西日本に直接の影響はないものの、引き続き、台風を取り巻く湿った空気が、南から日本列島に流れ込みやすい、とみられます。
あす25日(木)は、午前中心に、多少晴れ間が出る時間もありますが、蒸し暑さが増すほど、再び積乱雲が発達しやすくなる、不安定な天気で、急な雨、雷などにも日中は十分注意が必要です。発雷確率も、やや高めが見込まれています。暗い怪しい雲が近づいてくる時や、雷の音が聞こえてきた時などは、建物の中に移動するなど、安全確保の心がけをお願いします。
一方で、多少でも日が差すと厳しい蒸し暑さが戻ります。あす25日(木)は、萩で最高気温35℃に達する猛暑日予想。そして県内には5日連続となる熱中症警戒アラートが出ています。
湿気の多い空気に包まれる中、急な雨・雷に加えて、体力を消耗し続ける暑さにも十分気を付けて、健康第一、安全第一の心がけで、お過ごしください。
金曜日、そして週末も少々不安定な天気は残るものの、日に日に夏空も拡大傾向となっていきそうです。そして、日ざしが照り付ける時間が長くなるほど、一段と猛烈な暑さにも拍車がかかります。来週は最高気温37度台という、人間の体温の平熱を超える危険な暑さが続く日々にもなってきそうです。
暑さとの戦いは、まだ、これからがいっそう厳しくなっていくことを踏まえて、体力温存なども心がけながら、日々、生活していきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)