●8月初日は山口と広瀬で 4年ぶりとなる最高気温38度台を観測
●猛暑をもたらす気象条件が積み重なる「猛暑の足し算」
週末頃にかけて記録更新の可能性もある猛暑続く
●来週は夕立の可能性もあるが 猛暑おさまる気配なし お盆過ぎても猛暑日続くおそれ
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8月スタートのきょう1日(木)は、また一段と猛暑に拍車がかかり、最高気温は、山口で38.4度、広瀬で38.1度と2か所で38度台…一段と危険な暑さになりました。山口の38.4度は観測史上4位、広瀬の38.1度は観測史上3位で、どちらも38度台の気温の観測は4年ぶりでした。そのほか、今年一番の暑さを更新した所もあるなど、暑さが、また一段とグレードアップしている状況です。
今、夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の勢力が西日本中心に、かなり強く、南の蒸し暑い空気に包まれた上に真夏のギラギラ照り付ける日ざし、さらに、大陸、チベット方面から張り出す高気圧の熱い空気にも覆われ、猛暑の足し算が積み重なっています。
この気圧配置が、あす2日(金)も大きくは変わらず、引き続き灼熱の太陽が主役の空で、最高気温は、山口や広瀬で38度、そのほか36~37度くらいの所も続々で、場合により過去の暑さの記録を塗り替えるような猛烈な暑さのおそれがあります。
熱中症警戒アラートは、あす2日(金)で13日連続。昼間、炎天下での外出は、特に危険極まりない状況である、と心得て、とにかく、暑さから、しっかり命や生活を守っていく対策を、入念に行いましょう。
週末から来週にかけても、連日、ギラギラ太陽が主役の空ですが、来週になると少し夕立の可能性も出てきます。しかし、大地を一気に冷ますほどの雨までは期待できず、かえって一段と蒸し暑さが厳しくなるおそれも。猛暑の頂点は過ぎる気配でも、体力を消耗し続ける猛烈な暑さは、まだ当分は続きそうです。
さらに、気象台が発表した1か月予報では、平年よりかなり高い気温が今月中は続く…という見通しで、お盆を過ぎても猛暑日続出、そして記録的に暑い8月、という可能性もあります。
その8月が、まだ始まったばかり…猛暑との戦いは、かなりの長期戦であることを見据えながら、健康管理には最大限の注意を払いながら、お過ごしください。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)