長州ファイブの一人で、「鉄道の父」と称される井上勝がイギリスでの恩師にあてた資料などがこのほど萩市に寄贈されました。
小箱は井上勝が工部省の鉄道局長を務めていた際、指揮を執り京都と大津の間に完成させた「逢坂山トンネル」の開通を記念して製作し、イギリスでの恩師アレキサンダー・ウィリアムソン教授に贈ったものです。
アレキサンダー・ウィリアムソン教授は井上勝ら「長州ファイブ」の留学生活を公私両面から支援した人物です。
小箱が製作された数は分かっておらず、ほかに現存するものは確認されていないということです。
今回、アレキサンダー・ウィリアムソン教授の親族らから井上勝直筆の手紙が添えられた小箱のほか、教授の日記などが萩市に寄贈されました。
(萩市・田中文夫市長)「この小箱が19世紀の日英交流史、世界に誇る日本の鉄道発達史の一コマを物語る証拠として、歴史的にも文化的にも大変価値が高いものだと思っている。」
小箱などはことし10月5日、萩博物館で開かれるイベントで公開されることになっています。
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