●二十四節気「処暑」を迎えても記録的な暑さとなる所も…あす23日(金)も猛暑続く
●日本のはるか南で発生した台風10号が次第に北上 来週前半は強い勢力で日本列島に接近
●台風の進路予測にはブレ幅があり今後の情報注意も 県内においてもできる備えは進める等の心構えを
==========
きょう22日(木)は二十四節気の「処暑」…暦の上では暑さがおさまる頃ですが、まだまだ猛暑が止まらず、萩と須佐は最高気温37度台で今年一番の暑さ。油谷で観測史上最高タイの記録的暑さを観測しました。
現在、日本海北部に元台風9号の低気圧、その付近にもいくつも低気圧があり、この低気圧の集団に向かって、南から亜熱帯の空気が送り込まれる流れとなっていることで、なかなか猛暑が止まらない状況です。
あす23日(金)も、この流れは変わらず、各地で猛烈な暑さは、まだまだ止まらない見通しです。
あす23日(金)も山口県には「熱中症警戒アラート」が出ています。最高気温は広く35度前後から、高い所では37度くらいまで上がる、とみられます。空模様は、きょう22日(木)と同じように、昼間はギラギラとした太陽が主役の空になりそうですが、午後は入道雲が発達しやすくなる場所も、西部北部を中心に、あちらこちらでありそうです。夕立タイプの急な雨、雷にも、十分ご注意下さい。
一方、日本のはるか南の熱帯低気圧が、今朝、台風10号に発達してきました。
この台風は、しばらく北上し続けて、来週初めには暴風域を伴い、「強い」勢力に発達していきながら、火曜日頃に日本列島に迫り、本州の広い範囲に大きな影響を及ぼす心配があります。まだ先の時間ほど予報円は大きく進路予測のブレ幅もありますが、
世界各国の気象機関が計算した進路シミュレーション結果では、近畿地方に接近、通過の予測を示すものが多いものの、さらに西、四国から中国地方に大きな影響を及ぼす進路を取って県内にも、より迫ってくる可能性も十分考えられる状況です。
風で飛びやすい物の片付けや台風接近時の予定を柔軟に変更出来るよう準備するなど、出来る備えは早めに始めるに越したことはない、と思われます。
この先の県内の空模様ですが、次第に湿った空気や気圧の谷の影響を受けやすくなることで、今週末は、土曜日~日曜日と、さらに天気の不安定度が増していきそうです。来週は度々雨が降るタイミングがあり、さらに台風10号の動きによって、火曜日頃を中心にいっそうまとまった雨、強まる風もあるかもしれません。天気がぐずつくと猛暑は少し和らぎますが、それでも厳しい蒸し暑さは、まだ当分続きそうです。
今後の台風情報にも気を付けつつ、まだまだ体力を消耗し続ける暑さにも油断せず、健康第一で、お過ごしください。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)