山口県観光審議会が23日に開かれ、インバウンドの推進に県としてどのように対応すべきかなど議論が交わされました。
観光関係団体の代表者や有識者が山口県の観光振興に向けた施策を議論する県観光審議会。
会議では県側が観光の現状を報告しました。
この中ではニューヨークタイムズの「ことし行くべき52か所」に山口市が選ばれるなど追い風を受けているとしながら、ことし1月から5月の間に日本を訪れた外国人のうち山口県に宿泊したのはわずか0.1パーセントに留まっている現状が報告されました。
委員からは、観光客の獲得に向けて観光客にコンテンツのストーリーを押し付けるのではなく、観光客自身がストーリーをつくりやすいものであるべきといった提言や、自然災害が多い日本の中で山口県が安全であり、災害時のサポートが充実していることをアピールすべきといった意見が出されていました。
また山口を周遊する旅行プランとして岩国の宇野千代、防府の種田山頭火、山口の中原中也、長門の金子みすゞといった県内の文学者の足跡をたどるというアイデアも提案されました。
山口県では今回の提言を生かし、今後の取り組みに反映させていきたいとしています。
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