アメリカ軍岩国基地にオスプレイやF35C戦闘機を配備する計画ついてです。
岩国市の福田市長は27日、「周辺住民の生活環境に大きな影響はない」などとし、計画を容認する考えを表明しました。
計画に対する福田市長の考えは、27日に開会した市議会定例会の冒頭で報告されました。
(岩国市・福田良彦市長)
「基地周辺住民の生活環境に大きな影響を与えるものではないと考えられること、(全員協議会で)その必要性に理解を示される意見が多数を占めていたことなどを総合的に勘案した結果、今回の機種更新等について、了承するものとします」
岩国基地には年内に、空母艦載機部隊の機種更新としてアメリカ海軍のオスプレイやF35Cステルス戦闘機が新たに配備される計画です。
福田市長は容認の理由として、「基地周辺の騒音は現在より広がらない見込み」、「オスプレイの安全性に問題はない」などとする国の説明を踏まえ、周辺住民の生活環境に大きな影響を与えないと確認できたことなどを挙げています。
これを受け、計画に反対する議員4人が、オスプレイの安全性などについて質疑を行いました。
去年発生したアメリカ空軍のオスプレイ墜落事故では、「ギアボックスの故障」などが原因とされています。
(長岡辰久岩国市議)
「ギアボックスの素材の問題なのか、それとも長い間使っていたから壊れたのか」
(福田岩国市長)
「(国の説明では)機体自体の設計を変更するなどの必要性はなく、機体自体の安全性に問題はなく、構造上の欠陥はないと」
(福田岩国市長)
「今回の機種更新等については了承という考えは申し上げたが、実際に部隊の機種更新が行われた後も含め、常日頃から市民生活に大きな影響があるのかないのか、運用についても強い関心をもって注視していく」
岩国市の容認表明を受け、木原防衛相は27日、次のように述べました。
(木原防衛相)
「(配備計画は)日米同盟の抑止力・対処力に対する米国の揺るぎないコミットメントを示すものと考えており、岩国市長による受け入れの表明に感謝を申し上げたい」
基地周辺の和木町や周防大島町も近く、計画を容認する意向を発表する見通しです。
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