山口県沖などで操業を行うフグ延縄漁船の出航式が2日、下関市で行われました。
出航式を前に資源を維持するため山口県沖で放流する体長およそ15センチのトラフグの稚魚3000匹を漁船に積み込みました。
出航式では下関唐戸魚市場の郷田祐一郎社長が「自然環境の変化や燃料費高騰、後継者不足などの問題があるが、市場・仲卸・漁業者で下関=南風泊のフグブランドを守っていきたい」と挨拶しました。
県内の延縄漁業者で組織する協議会には現在44隻が所属しています。
昨シーズンは例年より水温が下がってエサへの食いつきがよかったことなどからトラフグの水揚げ量は前のシーズンより2トン多いおよそ36トンでした。
今シーズンも36トンの水揚げ量を目指しています。
(山口県延縄協議会 吉村正義会長)
「日本海の荒波で育ったフグは厳しさがあればあるほど一段とおいしくなるぜひとも食べていただきたい」
初セリは9月下旬に行われる予定です。
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