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82年前の旧長生炭鉱事故 市民団体が炭鉱入り口付近の掘削工事を開始へ 

KRY山口放送 2024年9月2日 19時23分

 82年前、事故で水没した宇部市の海底炭鉱について、遺骨発掘調査を実現しようとする市民団体が、会見を開き、炭鉱入り口付近の掘削工事を実施すると発表しました。

「私たちは掘削工事を実施することとし、10月26日までに坑口を開けます」

 遺骨発掘調査の実現を目指す市民団体はきょう宇部市で記者会見を開き、遺骨発掘のため、長生炭鉱の入り口にあたる「坑口」の掘削工事を実施すると発表しました。

 旧長生炭鉱では、82年前の事故で183人が犠牲となり、7割以上が朝鮮半島の労働者で、その遺骨は海底に残されたままです。

 市民団体では、遺骨発掘調査の実現に向けて、地中にある炭鉱の入り口=「坑口」を開ける工事を計画。

 坑口のある土地は、所有者の確定が困難なため、市民団体は法律上、宇部市の所有と考えられるとし異議がある場合、8月末までに文書で知らせるよう市に求めていました。

 これに対し、宇部市は先月26日付で「坑口があったと推定される土地が市に帰属するものかわからないため使用許可を出せる状況にない」などと文書で回答。

 これに対し、「坑口」は市の土地であると主張する市民団体は今回の市から回答を「異議なし」と解釈し、工事を実施することとしました。

 市民団体では、坑口を開ける工事を始めたうえで10月26日に集会を開きたい、などとしています。

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