「個人情報が漏れている」などといううその電話を発端に、宇部市に住む80代の女性が現金1420万円をだまし取られる被害にあいました。
宇部警察署によりますと、ことし6月下旬、宇部市に住む80代の女性のもとにNTT職員を騙る男から「個人情報が漏れている」などと電話がありました。
その後、検察官を騙る男から電話で、「詐欺グループの犯人の電話番号があなた名義だった」「あなたを詐欺の共犯者として捜査するため、口座を凍結する」などと言われ不安になった女性。
続いて電話を代わった警視庁の警察官を騙る男からは、「口座を調べるので、銀行名や口座番号などを教えてほしい」「あなたの口座でネットバンキングを利用できるようにするため、その口座にすべての預貯金を入れてほしい」などと指示されたということです。
話を信じた女性は、相手に口座番号などを伝え、自身の預貯金をネットバンキングの口座に移したところ、そこから犯行グループが第3者名義の口座に送金し、女性は現金計1420万円をだましとられました。
警察は、「電話だけの話は信用せず、口座情報やパスワードは他人に教えないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。